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チョコレートとフランス

スペインは、この秘薬を約一世紀もの間、門外不出としていました。ヨーロッパ各国がチョコレートを知るのは、17世紀になってからです。

隣国フランスにチョコレートを伝えたとされるのが、1615年、フランス国王ルイ13世に嫁いだ王女アンヌ・ドートリッシュ、そして、その息子のルイ14世に嫁いだ王女マリア・テレサです。この2つの結婚を機に、フランスの宮廷にチョコレートが持ち込まれ、まもなく貴族階級にもチョコレートが一気に広まっていきました。ルイ14世の時代、ヴェルサイユ宮殿で行われる公式行事には、いつも必ずチョコレートが登場したと言われています。

また、スペインの修道士からフランスの修道士へと教会ルートでもチョコレートが伝わっていき、フランスの聖職者たちの間にも急速にチョコレートの飲用が広まっていきました。

そうした特権階級以外のところでチョコレートが伝わった例があります。17世紀初め、フランスとスペインの国境にあるバスク地方バイヨンヌに、スペインを追われたユダヤ人たちが住み着いたのです。その中にチョコレート職人がいたことから、バイヨンヌの人たちにその技術が伝わり、そこからやがてフランス全土に広まっていったのです。これが、ショコラティエのルーツといわれています。

イタリアへは、1605年にフィレンツェの商人、カルレッティがチョコレートを伝えたとされています。ポルトガル経由で、薬として伝わったという説も。

チョコレートはこのように瞬く間にヨーロッパを席捲し、「朝風呂にはいりながらチョコレートを飲む」という、いかにも上流階級の人たちが好みそうな習慣まで広まっていきました。

この時代のチョコレートは、薬局が扱っていました。アステカ時代と同じように、美味しさを求める嗜好品としてではなく、薬効を求めて飲んでいたのでしょう。