チョコレートNAVI

チョコレートNAVI トップ > チョコレートの歴史 チョコレートの原料<カカオ>の貨幣

チョコレートの原料<カカオ>の貨幣

たくさんの実をつけるカカオはまた、メソアメリカの人々にとって豊穣のシンボルであり、チョコレートは、神への捧げ物として儀式の中で重要な役割を果たしていました。上流階級では、結婚式でチョコレートが使われることもあったようです。こうした儀式の様子は、残された絵文字から窺い知ることができます。

メソアメリカ地域では、古くから交易がとても盛んでした。それを支えていたのが、カカオです。

12世紀頃、「商売」といえばカカオ取引を指したといわれるほど、カカオはそれ自身が貴重な交易品でした。上流階級の栄養ドリンクであり、薬でもあったのですから当然でしょう。しかしそれだけではありません。

カカオには通貨としての役割もありました。メソアメリカでは、重さの単位がなかったと言われています。ですから、カカオ豆も重さで量るのではなく、小さな1粒1粒を数えて取引されていました。貨幣価値は時代や地域によっても変わりますが、1545年のメキシコの市場の記録によれば、よく太った雌の七面鳥一羽は上質のカカオ100粒と取引されたとか。しなびたカカオなら230粒と、しなびている場合の値段設定まであったこと。他にも、七面鳥の卵1個は3粒、雌鳥は40粒、若鶏は15粒、野ウサギは100粒と交換され、また使用人の給料として支払われることもあったようです。

通貨として価値を持っていたカカオは、贋金ならぬ「贋カカオ」まで存在していたとか。
人々の暮らしに深く浸透していた様子がわかります。